北海道良水株式会社

新水IBUKI通信 2017年 師走 00070

【この水は・・・・・・】 札幌市 K.S さん

ある事情から「星の王子さま」を読みましたら、水の大切さを説く場面に出会いました。

事情とは、お付き合いからある集まりに出向く必要があったのですが、待ち時間があるなあ……と思い、時間つぶしに一番、かさばらない薄い文庫本を、ということで手にしたのが「星の王子さま」だったのです。

サンテグジュペリ(1900~1944年 行方不明)というフランスのパイロットが書き残した作品は、有名な落語家がテレビ番組で自己紹介に頻繁に枕詞のようにして口にしていたものです。 ポケットに忍ばせていった会場では、開場までの待ち時間があり、1945年北海道生まれの作家の池澤夏樹さんの訳による「星の王子さま」を初めて読むような気持ちで文字を追っていったところ、冒頭のようなことになったのです。
そこの部分です。

……この水は身体を養うだけのただの水とは違う。星空の下を歩くことと、滑車のきしみと、ぼくの腕の力仕事から生まれたものだ。だから何か贈り物のように心に利くのだ。……

【心に利く】水、とはなんとも言い得て妙でした! そうです! 「新水いぶき」も同様に思えたのです。前号では、「ナチュラル・ハーモニー」さんがこの「新水いぶき」を取り扱っていることを教えて下さっていましたが、自然により近い状態での“良品”に巡り合う機会も多くの方々の連携、協力があって私たちの手に届いて、口に入るプロセスを再確認するような気になった記述でした。 そんな時でした。今度は【心に利く】講演を聞く機会を得たのです。

【若い人に育ってもらいたい!】

札幌で、北海道でこの方が創業された会社を知らない人はほとんどいないかと思いますが、先日、創業から今日に至るまでの約半世紀の過程を45分間のストーリーとして、初めてナマでお聞きする機会を得ました。
「北海道の未来を拓く会」という地域の発展を願う人たちが集まる11月の定例会での講演でした。当日、用意された資料の一つに「日経ビジネス」(2017年9月11日号)の「有訓無訓」という1頁ものに登場された土屋公三さん(土屋ホールディングス創業者会長)の談話記事もありました。

講演では、北海道で初めて東証2部に上場したハウスメーカー、というだけも見事な経営者という評価が成立するのでしょうけれど、そうなるまでのご苦労や企業として成長し続ける主役に社員たちの成長があることを経営のコア部分から披露されていました。

講師の土屋さんは、1941年札幌市生まれ。札幌啓北商高校卒業後、不動産会社勤務などを経て69年に土屋商事を創業……という経歴を通じて、これからの時代を生きる若い人たちに育ってもらいたい気持ちを縦横無尽に自慢話に陥ることなく、平易な言葉で語る経営者でした。
キーワードを抽出すると、3KMプログラムの実践のススメでした。
それは「個人」(こじん)「家庭」(かてい)「会社」(かいしゃ)の経済(けいざい)・健康(けんこう)・心(こころ)の頭文字の“K”、目標(Mark)、管理(M anagement)、意欲(M otivation) を日々、大切にすることで社会で関わる人々との結びつき、交流の深さが発展することを分かりやすく説いてくれるものでした。 「新水いぶき」を愛飲されている方々もこの3KMを知らず知らずのうちに実践されているようにも思えた講演でしたことを土屋さんへのお礼も含めてご報告させてもらいました。

【編集】北海道良水(株) 「遠友いぶき・ひと花プロジェクト」

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