新水IBUKI通信 2017年 葉月 00066 号
【猫、賢い!?】 札幌市 T.O さん
猫をかわいがることでは、だれにも負けないかもしれない……と自称する女性からお聞きした「新水いぶき」に関係する思わず「ホント!?」と聞き返したお話です。*
イヤー、驚いちゃった。
「ミーちゃん」ったら自分で「新水いぶき」のパッケージを引っ掻いて、ぴちゃぴちゃと飲んでいたんでビックリ。おかげで床はビチョビチョ。
台所にパッケージを床に置いたままにしていた自分を反省していますが、居間の床に置いてある水入れには、水がチャント残っているのに~~~と、さすがの私も「ミーちゃん」を怒りたくなりました。*
もっとも怒る前に床拭きをしなければなりませんでした。床拭きのために四つん這いになって雑巾を手にした時に、ふっと気づくというのか、アレっ?て思いついたことがあったんです。
その日、床に置いてあった水入れに入っていた「水」は、水道水だったんですね。
出かける用事があって「新水いぶき」を新しく開ける手間をサボったんです。ハサミをもってくるのを面倒に思って、捻れば蛇口から直ぐに出てくる水道水の誘惑に負けちゃったんです。
水道水を器に注いで仕事に出かけて、帰宅してみたら……床ビチャビチャという驚きの光景だったのです。*
「ミーちゃん」には、「新水いぶき」を時々は飲ませていたのです。それもパッケージを空けながら「ごちそうだよ」なんて言いながらですね。
別に恩着せがましくではありません!けれど。
ここからは想像ですが、「ミーちゃん」は「新水いぶき」のパッケージと味を学習していたのでは?こっちの水の方が美味しいワ……とばかりに、床に置かれていた器の水を見限った本能的な行動だったかも? と思えてならないんですね。
もし「新水いぶき」のパッケージが、目に入らなかったら? ……きっと諦めて床に置かれていた器の水を飲んでいたんじゃないかと思うことしきりです。いや、きっとそうしていたと思います。*
「猫、飲んじゃった」という「新水いぶき」らしい物語というか事実の報告になります。
【感じる心】
「ミーちゃん」行動の驚きをやっぱり猫好き友だちに話したら、笑いながらも「きっとそうだよ!ミーちゃんって賢いんだよ」と飼い主にとってはうれしい太鼓判を押してくれました。良い友達です。
その友達が、後日、「ミーちゃん」の方が、私たち人間よりも自然そのものの生命力をしっかりと持っているんだろうねえ……としみじみした口調で教えてくれることがありました。*
それは「知ることよりも感じること」が大事です!と環境問題に対していち早く警鐘を鳴らしたレイチェル・カーソンさん(1907~1964)の存在でした。
私でもお名前を聞いたことはありますが、立派な学者さんなんだ、という程度でした。ところが、自然を感じるということは、自然の仕組みを理屈や知識で分かろうとする前に自分の命が、自分を包む自然とつながっていることを体感することが出発点にある……と日本の生物学者さんがレイチェル・カーソンさんを引き合いに出しながらエッセーで書いていたそうです。*
しかも、「レイチェル・カーソン日本協会」という団体があって、その「北海道の会」まであることを知ることになりました。
これって、「命の連鎖」ではありませんが「情報の連鎖」なのかな? と思ったりしました。今度、「ミーちゃん」と一緒に会に参加させてもらおうかな? なんて勝手なことを考えています。
私は自分の便利さというか都合を優先して「ミーちゃん」に水道水を与えてしまっていたわけですが、猫好きを自称するには、まだまだ2軍以下なのね……とつぶやいたものです。
すると、そこが持つべきは親友!「そうして、気づいたところに“感じる心”が生きている証拠があるよ!」と励ましてくれたのです。
【編集】北海道良水(株) 「遠友いぶき・ひと花プロジェクト」
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