北海道良水株式会社

新水IBUKI通信 2022年 水無月 00124

一枚の葉書
M.O(札幌市在住)


【春】の風景がチラホラ目に入るようになった時期に、一枚の葉書が届きました。
絵画グループの展覧会の案内でした。
差出人の方は、旧知のNさんでした。
メモのように書かれていた肉筆にビックリしました。

……間もなく80歳になりますが、3ヵ月前に「絵画教室」に通うようになりました。数点の作品を出展させてもらうことになりましたので、タイミングが合えば、お立ち寄りください。……

このNさん、ゴルフやクラシック音楽の世界でも長く貢献されている方ですが、絵画世界の話題は初耳でした。
それも80歳を前にして、新世界へと歩み出すお元気さに驚嘆しました。

オープニングの日、街中に出る用事もあったので、札幌市内の中心部にあるギャラリーに出向きました。
数年前にも行ったことがある美術館でしたが、いつもと違う道順だったこともあって、スンナリとは行けませんでした。

周囲の風景が、自分のイメージと違って見えた為でしょうか、思わず、住所を確認した程でした。
それでも何とか辿り着いて、会場に足を踏み入れることが出来ました。
午後になったばかりの時間帯でしたが、広い会場には、10名位の方々が絵画に見入っていました。

作品を鑑賞している様子は、出品者ご本人なのか、出品者のお友達なのか、出品者のご家族なのか、ともかく全部の作品を丁寧に観ているというより、出品者のお名前に最初の注目エネルギーが注がれているようでした。
それは私も同様でした。

知人の作品は、3点。
額におさまっている風景画は、札幌の代表的な場所や建物が描かれていました。

その作品のところに立ち止まる男性も数名、いらっしゃいましたが、私と同様にNさんとの交流のある方たちだったのでしょう。他の作品への関心は余りないようでした。Nさんのを鑑賞した後は、他の作品を見入ることもなく入り口に向って行きましたので。
それは絵画や、そのグループへの関心以上に、Nさんとの人間関係が濃いものだったのでしょう。私自身が、そうだったから、とも言えますが。

それにしても、Nさんの作品が放つエネルギーは感動ものでした。
80歳になろうとする方が、新しい世界にチャレンジする気持ちは、どこから生まれてきているのか?
この世界には「初心者」の放つエネルギーというものが存在するのでしょうね。それは「磁力」のように人の心も引きつけるかのようです。
高齢者!という括りだけでは収まらない新しい世界へのチャレンジぶりに驚きつつ、尊敬する気持ちも新たに湧いてきた会場でした。

お会いできたら進呈しようと「新水いぶき」を3パック、紙袋に入れて持参しましたが、Nさんには会えなかったので留守番役のような方に「観賞させてもらったお礼のつもりですが、Nさんが来られたら差し上げて下さい」とお願いをしてきました。

札幌の「美しい風景画」を描かれた方には、札幌の「美味しい天然水」の良さも十分に伝わるものと思っての事でした。後日、「新水いぶき」へのお礼のメールがありました。
「新水いぶき」縁から、年齢に関わらずチャレンジ精神の旺盛なNさんと今度、街中でお会い出来た時には、お聞きしたいと思いました事をご報告させてもらいました。

【編集】北海道良水(株) 「遠友いぶき・ひと花プロジェクト」

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