新水IBUKI通信 2015年 睦月 00035 号
新年あけまして、おめでとうございます
旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
新春を迎え、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
弊社は、昨年1月、使用している地下源泉の水質が極めて良質で、コーデクス(国際食品規格)に準じた国内製造基準に適合しているとして日本では初めて、無殺菌・無除菌ミネラルウォーターの製造することを認可されました。なお、製造に関しては、HACCP手法を導入し、安心・安全な商品をご提供できるよう、取り組んでおります。
また、昨年12月には「安全・安心な食のまち・さっぽろ」を目ざし、市民、事業者及び札幌市が連携して取り組むことを目的とし、制定された「さっぽろ食の安全・安心推進協定」の締結を札幌市と交わしました。
弊社はこれからも「自然であるがままの、美味しい天然水」を安心してご愛飲いただけますよう、製造には衛生管理を含めて、安全にも万全を期してまいりますので、本年も「北海道天然水・新水いぶき」をご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
平成27年元旦
北海道良水株式会社 代表取締役 新藤 大次郎
『手仕事』という言葉
前号できっと日本一の手間をかけてワイン製造されている「ばんけい峠のワイナリー」のことに触れました。
そのためでしょうか、『手仕事の日本』(柳宗悦著・岩波文庫)という本に出会いました。奥付には1985年5月16日 第1刷発行とありました。著者については、昭和初年頃からの民藝運動のリーダーという程度の認識でした。
この本は、もともと昭和18年(1943)に書き上げられながら、、戦争のため出版は昭和23年(1948)まで待つことになったそうです。
同書を読むと無名の工人たちが作り出す日常生活に使う道具の美しさを語る著者に職人たちへの愛情を感じます。それは、冒頭に紹介したワイン造りに励む樽人・田村修二先生の葡萄一粒一粒への扱い方にも似ているのです。
そして、「新水いぶき」を採水するときの新藤社長の見せる機械操作の無駄のない動きと丁寧さの伴う正確な速度にも共通するものです。
清潔さを保持する製造ラインの部屋から製品となった「新水いぶき」が、流れるように箱詰め作業の別部屋に出てくると、今度は社員の方があのパウチパックを手際よくダンボール箱に入れ、最後に透明な袋で覆います。その手作業は現代版『手仕事の日本』の光景です。*
同書には、「新水いぶき」にも言えるような医学と健康のこともやや古風な文体で記されています。
……健康の何よりの特色は、それが一番自然な本然の状態であるということであります。健康に暮すということが、自然自らの意志に適ったことなのであります(中略)吾々もまた美しさの性質を出来るだけ健全なものに育てねばなりません。これが一国の文化そのものを健やかなものにする所以であるのは言うを俟たないでありましょう。……(同文庫・236頁)*
一切の加工を施さない天然の水に美味しさと美しさがあるのでしょう。つまり自然の状態の水を飲めることは、健康に暮らすことの基本だと思いますし、そうした水の長所を損なわない製造工程を実現させた北海道良水(株)さんは、札幌の自然環境に着目して、それを大切にする地域文化を育てる事業をされていると思います。
これ以上、薀蓄を傾けると、贔屓の引き倒しになりかねないので、ここで打ち止め? に致します。
*前号の通信でワインと水のことを読まれた方から、「21世紀版『手仕事』の地域文化の実証例ですね」とお話をいただき、こんな本がありますよ……と贈られたのが『手仕事の日本』でした。感謝申し上げます。
『美容』「新水いぶき」を愛飲されている若い女性からミミヨリ情報が寄せられました。詳しくは次号でご紹介させてもらいます。
【編集】北海道良水(株) 「遠友いぶき・ひと花プロジェクト」
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