新水IBUKI通信 2015年 弥生 00037 号
お米を「新水いぶき」で炊いたら……報告です。
東京からときどき注文をいただくほどの「パン焼き」を趣味にしている札幌のMさんのお話です。
焼いたパンを ゆうパックで送る際に、箱に少し隙間がある時は、「新水いぶき」を数パック入れてプレゼントされているそうです。その時は、これでご飯を炊くと美味しいですよ! の一言を添えて。
これが数回、続きました。すると、「違いますね!お米が美味しい」と感激の声が届けられたとのこと。
道産の小麦で、道産(正確には札幌市清田区)の水を使用する札幌生まれのパンをわざわざ東京まで送ってもらうように依頼するほどの方ですから、味覚のセンスは相当に高いものを身につけていらっしゃるものと想像できます。*
Mさんに東京の方について、「どのような縁があってのお知り合いですか?」とお聞きしたら、10年以上昔に米国留学していた時のお仲間とのこと。
ただし、留学時のお二人の間にあった“格差”は、年齢だけではなく、留学目的の質的なものもあったそうです。Mさんが小学生としたら先方は大学院生くらいに……と苦笑して話してくれました。
その方は、医療関係の実践者にして研究者のような立場で、すでに日本では大活躍されていて、専門書の執筆陣にも名を連ねるような女性だったそうです。米国でそのまま永住も可能だったそうですが、親の介護で急所、日本にUターンしてきて現在。*
詳細を知らずに軽率なことは言えませんが、もしかしたら、親を思う気持ちが日本人の海外流失の歯止めになったのかも知れません。
せめて、そのような方に「新水いぶき」を通して北海道の自然の恵みの豊かさを実感していただき、日本にUターンしてきたことに悔いはない、と思っていただけたら何よりです。*
この「味覚」と「生きる喜び」の分かち難い関係について、もう一つの事例をご紹介いたします。
自家用の料理が、近所で評判になって37歳で「料理教室」を自宅に開くことになり、さらにクチコミにそのことが知られ、45歳でNHKの「きょうの料理」に出演するようになった遅咲き? の方がいます。
テレビでは「ばあば」の愛称で呼ばれるようになった今も現役の鈴木登紀子さんがその人。現在90歳。
テレビの画面を通してお会いした方もいらっしゃることでしょう。その方の教えが新聞に紹介されていました。
……一番大事なことはね、食べる相手への思い。食べる人が心から『おいしい』と喜ぶ料理をしたい、そういう気持ちで作るのよ……
[朝日新聞(夕刊)2015年1月29日(木)“華麗な人”欄]
パンとご飯が「水」で通じ合ったお話を4年目に突入した「新水IBUKI通信」の最初にご紹介させてもらいました。蛇足ながら、「新水いぶき」も「飲む人が心から『おいしい』と喜ぶ」ような天然水を提供する北海道良水(株)さんの製造姿勢、販売理念に基づいて出荷されていることを改めてご報告いたします。
きっと、90歳でも大活躍されている鈴木登紀子さんと同じハートだろうと思われます。
食事を引き立たせる「水」
前項で紹介しましたパンについては、「新水いぶき」を使用すると発酵時間が短くなることは、Mさんから聞いています。また、札幌の「空海」というお寿司屋さんでも「新水いぶき」を使って炊く「しゃり」は、違うんだよねえ……という同店オーナーの“親方”の体験談は何度かご紹介させてもらっています。
そこに追加です。焼酎業界に大変革をもたらして成長を続ける酒造会社の代表が、人気の理由の一つを語っています。もしかしたら他の食材を生かす「新水いぶき」とも共通する特性かな? と思いましたのでご紹介いたします。
……我われのような会社は信頼されるブランドを築くことが非常に重要です。あの企業が好きだから、この商品を買う。
そのようにお客さんに愛される、品質の高い焼酎をつくる。
それがときめきや感動を生み出し、揺るがない信頼を築くことに繋がる(中略)味わいだけではなく料理との相性も非常に大事にしました。食事の邪魔をしない、むしろ食事を引き立たせると。自己主張を強くするのではなく、他者を生かすことを心掛けたんです。……
霧島酒造社長:江夏順行氏。(出典・致知出版社の「人間メルマガ」2015年2月4日付)
【編集】北海道良水(株) 「遠友いぶき・ひと花プロジェクト」
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