北海道良水株式会社

新水IBUKI通信 2015年 水無月 00040

知らなかったことを気づかせてくれた講演
伊藤 嘉彦(札幌市)

4月某日、日本経済新聞社(札幌)が主催する昼食と講演がセットになった定例会に参加。講師は「ハイデイ日高」という2006年に東証一部に上場した外食産業の代表取締役会長の神田正さん。1941年生まれの紳士。お歳よりも相当に若い印象でした。
「日高」といえば、北海道? と連想するのは、道産子。この日の「日高」は、首都圏の駅前を中心に360店舗以上を展開するラーメンチェーンの会社名でした。
普段の定例会は、主催する新聞社の方々が取材で得た貴重な情報や話題を通じて、国内外の経済情勢をスマートに解説されるのですが、4月は、起業に関わる実体験の話でありました。

波乱万丈の内容ながら、非常に謙虚な語り口で、もの静かな口調が、逆に聞く側に効果的な印象を残しました。内容がヒタヒタと浸透するような迫力とでも言えば良いでしょうか。講談仕立てにしても、十分に面白いでしょうけれど、そうしたエンターテイメント性は、あえて消しているところに、聞く者を惹き付ける魅力が隠されていたようでもあります。少し不思議な体験でした。

「ラーメン」といえば、札幌っ子であれば、全国に名を知られた北海道の食文化として「わがラーメン」を語る人たちは、数知れずいらっしゃいます。でも、まだ、北海道に、札幌に登場していないラーメン屋さんについては、記憶の名簿には登録されていないかも知れません。
ですから「日高屋」さんについても「知らなかったことを気づかせてくれた」講演に感謝したくなるひと時でした。

もう一つ、印象深かったのは、「うちのラーメンの味は、特別に美味いわけではありません。ただ、あっさりした普通の味を大切にしていますので、飽きることがないかも知れません。」というホントウに控え目な姿勢でした。これは自信の裏づけがあってのことでしょう。その点では、「新水いぶき」が派手な宣伝などをしないこととも通じるように思います。

遠からず、低価格ラーメンチェーンの「日高屋」さんが、北海道にも登場する日が来るでしょう。社名「ハイデイ」に込められた「ハイ(高揚した)な一日(デイ)」を提供したいということを講演でも感じさせるほどの創業者ですから、今度は、味覚で「ハイデイ」体験を提供してくれるように思えたものでした。

“日本初”の天然ものの特徴

「新水いぶき」を最初から知る方に横市英夫さん(芦別市)がいらっしゃいます。ご存知「横市フロマージュ舎」の代表です。今年の「AIR DO」機内誌(rapora)4月号で「北海道バター物語」で同社の製品が紹介されていました。横市さんご本人の話では、何度目かとのこと。
この方、“日本初”の個人経営による乳業工場として国から認定を受けた方で、高品質の乳製品を全国に直送する事業で30年を超えています。全国にそれだけ根強いファンをもっているのです。 横市さんのところの製品を語る際、放牧牛のミルクは、青草を食べる夏と、サイレージ(サイロに貯蔵した牧草)を主食とする冬では、色が若干違ってくるため、バターも色合いが微妙に変わってくる深い話が紹介されていました。あれ? 札幌生まれの“日本初”の「天然ミネラルウオーター」である「新水いぶき」と何か似ているなあ……と思われた方もいらっしゃると思います。

「食」に対しての高品質志向の方々には、ピンとくるものがあるでしょう。
無殺菌・無除菌で出荷できる「新水いぶき」の原水が自然の恵みであることと、芦別市域の8割が森林である自然環境のもとで育つ牛から生産される乳製品とは、地域の特長を活かしている点でも自信をもってオススメできる製品です。
しかも“日本初”の取り組みという新規性、さらにお客様により良いものを提供したいという製造者としての矜持などなど、起業ぶりについてもビジネス書が好んで取り上げたくなる話だと思えてならないところです。いつか、「水」も「バター」もビジネス書でご一緒することでしょう! お楽しみが増えましたネ。

【編集】北海道良水(株) 「遠友いぶき・ひと花プロジェクト」

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