新水IBUKI通信 2016年 如月 00048 号
なるほど……と思ったオハナシ。
J・M (留萌市)
知人が生活習慣病の予備軍で苦労していていまして、健康に関心が向かっているところです。そこに『人体600万年史~科学が明かす進化・健康・疾病』(早川書房・2015年刊・上下)という翻訳本に出会いました。著者は、リーバーマンというハーバード大学人類進化生物学教授です(翻訳は、塩原通緒さん)。
同書(下)116頁に「いかんせん、あなたが購入する食品の成分表示にはこれらの糖の区別が記載されていないが、あなたの身体はこの区別をする。」の説明にピピッと来たことをご報告。*
糖には多くの種類がありますが、基本的なグルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)は、比較的有名です。しかし、それが体内でどのように作用するかまでは、普通は知らないでしょう(自分を基準にしてでスミマセン!)。
甘くておいしければ、満足、ニッコリ!と反応するのが「脳」。一方、「腸」は食道、胃を経てきた糖に反応。グルコースを血流に送り込む仕事に励みます。体が「つねに一定の絶え間ないグルコース供給を必要としている」ためだそうです。さらにグルコースの値が血中で安定的であるためには、インスリンに活躍してもらう必要があります。インスリンは膵臓で作られて血流に押し出されるのですが、このように体内の臓器は、それぞれ連携して生命維持のために必死です。
「脳」と「消化器系」とでは、ケーキに対しての対応が違います。前者「ニッコリ」、後者「フル稼働」。「外面」と「内面」の違いかも?*
前号(1月号)でも知らされていますが、今回の法改正で今年から製造するミネラルウォーターについては、【殺菌・除菌なし】と【殺菌・除菌あり】の2つに区分されました。
その中で国内品について【殺菌・除菌なし】のミネラルウォーターとして行政機関から認められているのは、唯一、北海道良水の水だけ。
【新水いぶき】愛飲中の皆様は、法改正前から脳も腸も含めた身体全体で、その良さを【区別】できているお仲間と思っているところです。そのことをお伝えしたく拙文をお送りした次第です。
☆「新水いぶき」に「旨味」を感じた方のお話☆
編集担当事務局
つい先日、当事務局に近くで事業をされている方が「同じ町内だから、出向きますよ」とおっしゃって、手土産まで用意されて来訪。
早速、お茶ならぬ【殺菌・除菌なし】の「ミネラルウオーター」、つまり「新水いぶき」をお出ししました。すると「水にはウルサイ方だけれど、これは美味しい!」との言葉があって、「お代わり!」と、もう1杯。そして「旨み」があるね……とも。*
この方が「旨み」とおっしゃるのは、貴重な証言と受け止めました。聞き逃すわけには行きません。何しろ、昔、札幌で数十年も有名な高級和食の店を経営された女将でしたので。そして、元・女将は、「旨味」知識のいったんを披露してくれました。
……基本五味(甘味・塩味・酸味・苦味・旨味)は、和食に馴染んでいる日本人には常識の範囲だけれども、海外で和食がブームになっているのはネ、“旨味”に気づいたからのようね。
もともとあちら(注:西洋社会を指しています)じゃあ、味覚はアマイ・ショッパイ・スッパイ・ニガイだけで判断していたそうヨ。
ところが「旨い」と感じさせる物質にグルタミン酸があることを突き止めたというじゃない。これはタンパク質の大事な構成成分であることも分かってからというものは、この「旨味」に注目。そして、そこに「和食」があった、ということらしいの。
日本人は、そんな理由付けなどなくても直感と伝統で「和食」の良さを知っていたのにね。……
「すごいですねえ」と驚いていると、以前にお店に来ていただいたことのある学者さんが、今じゃあ売れっ子になって全国紙のコラムにこのお話を連載されていたのを読んだのと、自分の体験が上手い具合に重なっただけなの、と謙遜されていました。
とても後期高齢者の仲間入りされたとは思えない知的好奇心と行動力の持ち主でした。昔のままでした。
【編集】北海道良水(株) 「遠友いぶき・ひと花プロジェクト」
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