北海道良水株式会社

新水IBUKI通信 2016年 文月 00053

札幌「新水いぶき」と福岡「スタートアップ」
M・I(福岡市)
この数年、札幌に帰省する楽しみの一つに「新水いぶき」をたっぷり飲むことが定着しました。
故郷に自慢できる商品、自然環境などがあるのは、鼻が高くなるような気分の良さがあります。
「天然水」という自然からの恵みそのものであり、さらに「生命」を支えるオオモトの素材が、宣伝抜きという大人っぽい流通で全国に届けられていることに驚きます。そして、チョッピリ、ジレッタイのです。 もともと道産子の自分ですが、福岡市に住むようになって30年以上にもなります。
そこで思うのです。もし、福岡でこんな地場の優れた産品がデビューしたなら、札幌みたいに大人しくはしていないだろうと。
何しろ行政が自らが「福岡市スタートアップ・パッケージ」というような仕組みを用意して、日本初の事業支援を行っている土地柄です。
それに惹かれてでしょうか。福岡市は人口増加率で全国の政令市で1位、しかも若者率の高さでも1位という勢いです。国勢調査の速報値でも、政令市では5位に。札幌は4位です。 福岡では市民のチャレンジに対して、躊躇なく支援します。そのための知恵も人も、お金も用意する準備ができているのです。
札幌も日本初の高品質の天然水「新水いぶき」については、もっと広く知られるようにすれば、札幌の自然環境の良さを広く全国、全世界にアピールできるのでは? と素朴に思います。
札幌市にも福岡市と似た取り組みや制度もあることでしょう。でも「カタチ」の模倣ではなく、そのカタチになっている「ココロ」の部分に着目する人たちが、どれくらい? いるかどうかなんでしょうね。 札幌のテレビ局で20年前に始めたバラエティ番組が、今は全国各地の15局で再放送されるまでにした有名ディレクターさんもいる故郷ですから、グイッと「新水いぶき」を飲みながら、もっと全国に知られるようになることを期待しているところです。

【小学2年生が教えてくれました!】
道南で6日間続いた子どもの捜索活動結果は「朗報」の結末で何よりでした。そして、「水」が命の綱であったことも忘れてはならない教えの一つでした!

54年前の結婚祝賀会案内状と先見性
編集事務局

ある展覧会が開催されるという小さな新聞記事に誘われて、札幌市西区に出かけて行ったところ、期待以上の濃密、かつ心地良い空間に出会えました。
そこのギャラリー・オーナーであるYさん(1936年生~)が高校生の時に出会って以来、交友を続けた詩人であり歌人であり劇作家でもあった多才な寺山修司(1935~1983)との交流の一部が「ポスター」を通じて紹介されていました。 後日、知った1962年5月29日に行われた寺山修司と九條映子さんの結婚祝賀会の案内状には、発起人13名が並んでいました。「石原慎太郎・戸板康二・和田勉・谷川俊太郎・武満徹・塚本邦雄・久野浩平・大島渚・矢代静一・浅利慶太・白坂依志夫・篠田正浩・須川栄三」……と。
Yさんは、読み解きます。青森出身の寺山修司は、青森が太宰だけの故郷ではなく、寺山にとっても譲れない故郷でありテーマだったのではないかと。この話題を本通信で取り上げるのは、先見性ということに着目したいからです。
つまり「新水いぶき」を愛飲されている方々も、料理人として「味」を求めて「新水いぶき」を採用されている方々も、上記の発起人のような先見性の持ち主では? と思ったのです。
寺山が早熟の才人だったとは言え、27歳の寺山と深い交友関係を築いていた13名の発起人たちのその後の“大”活躍ぶりは、後知恵ながら立証済みです。新水いぶき」にいち早く着目し、品質に納得して愛飲されている多くの「日本人」の存在も、上記の発起人と似た感性と大活躍の今と未来をもった方々ではないでしょうか……。

【編集】北海道良水(株) 「遠友いぶき・ひと花プロジェクト」

【バックナンバー】新水IBUKI通信

 前号へ戻る次号へ進む