新水IBUKI通信 2016年 神無月 00056 号
「水の威力と羊羹」・・・ H・O(札幌市)
以前(52号の通信)に「小豆」を「新水いぶき」で煮たところ、おいしい「餡」が出来た報告を読ませてもらいました。それに刺激されて、私の父方の祖父母たちが戦後間もない頃に「羊羹」作りの手伝いをしていたことがある……という幼児の頃に聞いた記憶もあって「羊羹」作りにチャレンジさせてもらいました。*
材料の道産小豆(十勝産)は、札幌近郊の長沼町で産直市をしている知り合いの農家さん経由で入手しました。そして、水は「新水いぶき」のみを使用。チャレンジですので、水道水は、一滴も使わないようにしました。
結果を先に申し上げますと、「新水いぶき」は素材の持ち味を一切邪魔をしない……と言えました。食素材の本来の「おいしさ」を素直に出してくれる天然水です。*
プロセスを少し紹介。「ゆでこぼし」(アクや渋みなどを取るために小豆をゆで、沸騰したところでゆで汁を捨てます)の段階から「新水いぶき」使用。これは、白米を炊く際に最初の研ぐところから「新水いぶき」使用と同じです。
ザルに残った小豆を今度は弱火で1時間~1時間半でゆでます。ここでも「新水いぶき」使用。
湯気で水量が減りますので、小豆が空気に触れないように必要に応じて、湯(これも「新水いぶき」)を足します。
ゆであがったところで、水(捨てる水ですのでもったいないという誘惑に負けず「新水いぶき」使用)の中で小豆を漉して皮を除きます。
その後、日本手ぬぐいで絞りますと「さらし餡」状態のものになり、そこへ砂糖(今回は黒砂糖)を入れて“こし餡”完成。*
そして粉寒天を水(「新水いぶき」)に溶いて沸騰させたところに“餡”を入れて、砂糖、塩で味を調えます。この時の匙加減は、作り手の裁量になります。OKとなれば、型に流し込んで粗熱をとって冷蔵庫へ。これで、「練羊羹」の完成。
(家庭での羊羹作りは水分の多い「水羊羹」が普通です。)とここまで、水道水を一切使わない羊羹の作り方でした!
砂糖はミネラル豊富なサトウキビ原料の「黒砂糖」を使い、羊羹は一日寝かせて味が落ち着いたところで2センチ幅にして提供。幼児向けには「サイコロ」状にすると大変に喜ばれるものです。*
さて、食べていただいた方の第一声です。
「さらっとしていて、仄かな甘味が、上品な味わいになっているねえ。小豆も黒砂糖も強く自己主張することなく、控え目ながら旨味は口中にゆっくりと静かに広がるので、落ち着いて味わえる経験をさせてもらえました……これが“幸せな食感”と言うものかも知れないですねえ。
皮肉ではないのですが、水道水がどれほど味を損なわせているのかなあ、とも思うけれども、普通はこんな食べ比べは出来ないのだから、こうしたことに気づかないままに人生を終えるより、せっかくの人生、この味を知る機会をもらえて本当によかった。
ありがとう、ありがとう!」
こんなに喜んでいただけたのは「新水いぶき」のオカゲですので、お礼のご報告をさせてもらいました。*
補足させてもらいますと、これだけ徹底して「新水いぶき」を使った羊羹は、地元だから出来たのかも知れません。ですから、有名店のブランドになっているものと一緒に論じることは控えたいと思います。
それでも、札幌に住むことでこうした優れものを一般家庭でも作れるという「食環境」には、感謝したい気持ちで一杯です。
白砂糖を使えば、道内産のビート糖ということになりますし、寒天も道内産のものを確保できるでしょうから高品質の「オール北海道」羊羹がいつでも実現できる環境にあるのが北海道なんですね。
ですので、「新水いぶき」というスグレモノをこの世に送り出していただいている「北海道良水(株)」さんと関係する方々にも感謝するばかりです。
どうか、これからも「水」事業を堅実に発展させていただけるようにお願い致します。
【編集】北海道良水(株) 「遠友いぶき・ひと花プロジェクト」
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