新水IBUKI通信 2017年 水無月 00064 号
【初めて知るお水です!】
札幌市 M.S氏
散髪に(にも、と言った方が正確です)関心があまりないこともあって、髪がソロソロでは?と言われてから出向くような日常ですが、通っているうちにたまったスタンプの数で1回無料ということになりました。
お店側のサービスでしょうけれども、気が引けることもあって自宅にあった「新水いぶき」を3パックほど手土産にしました。*
「札幌の天然水です」と言って手渡すと若い理容師さんは、ビックリした表情でしたが、「初めて知るお水です!」と素直に受け取ってくれました。そして、ここからは、こちらがビックリするお話でした。
「私、お水にはウルサイ方なんです!実家は稲作農家なんですが、家には井戸もあったものですから硬水は苦く感じられてダメなんです。
天然水もいろいろありますよねえ。
でも、これは初めてです。
スタッフと一緒に飲ませてもらいます。
ありがとうございました!」
さらに農家ご出身ということから、水道水のことに関しては、「もみ」の発芽を促進する際に使用する水は井戸水に限っている体験談も披露してくれました。
それからほぼ1ヵ月後。
「この前のお水、美味しくいただきました!札幌にあったんですねえ~あんなに美味しい水が。一つ賢くなった気がします。」
と、満面の笑みでご報告してくれました。このように少しずつ、「新水いぶき」を知ってくださる方々が増えていくことは、嬉しい話であります。*
ついでに米に関して。無農薬・無肥料という高級米が高値で流通している昨今ですが、水もまた無殺菌・無除菌が本来の天然水としてもっと一般化する日がやってきていると思う最近です。
「天然だし」と和食と「水」
和食がユネスコの無形文化遺産に登録されてから数年経ちましたが、和食の基本になるのが、「だし」。
さらにその「天然だし」の代表になる基本味は
①甘み ②酸味 ③塩味
④苦み ⑤うまみ
ということになります。
素材としては、「コンブ」「かつお節」「煮干し」「干ししいたけ」ですが、ここから「うまみ」という領域を発見したのが、約100年前の日本人。
当時は東京帝国大学と言っていた東大教授だった池田菊苗博士が、昆布の成分を研究して、その中心がグルタミン酸ナトリウムであることを突き止めた、と言われています。
この発見された「うまみ」という味、海外ではなかなか認知されなかったそうですが、いまや「UMAMI」として辞書に載るまでになっている出世ぶり。*
「新水いぶき」を愛飲される方々は、すでにご存知のことでしょうが、天然素材を【煮る】時に使用する「水」に気をつけていらっしゃるものと思います。
料理人の方々は気づいている様子で当然、水に着目されている話も耳にいたします。*
4月も末でしたが、猫大好きという方々を紹介するNHKテレビ番組の再放送を偶然に見ました。解剖学者の養老孟司さん、作家の角田光代さんの猫好きぶりをたっぷりと映し出していました。その角田さんは、新聞記事のコメントで「だし」を日本人のソウルフードと言い切っていたことを覚えています。*
角田さんは、お昼は自作お弁当、夕食もご主人の好みもあって和食を作ることが多いというだけに人の営みを描くことと食べることの一致は自然なようです。
だからこそ料理に「魂」(ソウル)を見つけているのでしょう。
ここに「天然水」も入るとより強固な日本人の魂になるなあ……と猫大好き作家さんを眺めていました。
【編集】北海道良水(株) 「遠友いぶき・ひと花プロジェクト」
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