新水IBUKI通信 2019年 卯月 00086 号
小耳に届いた一言
M.H(札幌在住)
BGM代わりという程でもなく単に消し忘れた程度だったのですが、テレビ番組から耳に届いた料理人さんのさりげない一言がありました。「使うのは軟水です!」という念を押すかのような言い回しが耳に残りました。
特別に強調するような言い方でもなく、ごく当たり前のことなんですよ、と言った口調が何とも言えず自然でした。
そのあまりなまでの穏やかさが、超プロの雰囲気を醸し出していた番組でした。
日曜日のお昼少し前、NHK・BSで再放送されていたものでしたが、登場されていたのは“超”が付く有名な和食店のオーナーさんでした。多分、3代目。
代々伝わる「出汁(だし)」についてでしたが「水出し昆布だし」に使うのは、「軟水」ということを再確認されていました。
うっかり「硬水」を使ってしまう若い方々も少なくない現代なのでしょうか。水道水でなければOKでは安直すぎるでしょうね。
「北海道天然水・新水いぶき」の名前が、公共放送では出るはずもありませんが、「新水いぶき」を知っている人たちはウンウンと頷いていたのではないでしょうか?
そこで、「水出し昆布だし」についてチョットだけ調べてみました。
あるブログで番組に登場されていた銘店の創業者の言葉を紹介していました。
日本料理にとって「出汁(だし)」は、何よりも大事にしたいものである事は、十分に理解できますが、銘店の現場からのメッセージとして
…出汁(だし)には本来、いろいろなとり方があるが、一番素直なのが昆布とかつおでとる出汁(だし)、これなら全ての日本料理に応用がきく。かつおは、今はうちあたりでもキカイで削っていますが、昔はカンナでお客が来るたび毎に鰹節を削って出汁(だし)をとった……とか、
……お客さんから「一日分の出汁(だし)は朝一番にとっておけば」と言われて「そんなことしたら、翌日からお客様に来て頂けなくなります」……といった昔話まで拾っていました。
*
“超”がつく有名店の努力ぶりなどを語り継ぎたい気持ちがあふれるブログでした。
一方でテレビに出演されていた店主さんも同店を知る方々への正確な情報を伝えたいという日頃の姿勢が、代々受け継がれていることを表情からもうかがえました。
小耳に届くホンモノ・メッセージって、何か一味違うのでしょうね。
「北海道天然水・新水いぶき」の良質ぶりも、ホンモノと呼応しあっているように思えたものでした。
もう一つのさりげなさ
M.Hさんのお話に通じるような「ピアノ」に関係するテレビ番組のことをご紹介します。
大型番組の合間に放映される15分ほどの「空港ピアノ・駅ピアノ」というNHK・BS1で放送されているものです。
昨年1月に放送された試験的なドキュメント番組で、公共空間にさりげなく設置されたピアノを通りすがりの人が楽しむ様子を取材しています。
ピアノの横に設置された固定カメラが、演奏者を捉えたものですが、腕前に関係なく演奏するのを楽しむ海外の方々に対して、日本では公の場では下手なものは触ってはいけない雰囲気があるかも?と番組制作の方のコメントもありました。
*料理に使う「水」もさりげなく「新水いぶき」を使って、味を楽しんでいる愛飲者の方々も公共空間に用意されたピアノを楽しんでいる方々とどこか似ているのではないでしょうか!
エヘン!などと自慢顔-なんかしない日々ですね。
【編集】北海道良水(株) 「遠友いぶき・ひと花プロジェクト」
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