北海道良水株式会社

新水IBUKI通信 2019年 文月 00089

~水とひかり~
実家のある札幌で出会った水……
K.S(横浜在住)

今年の初夏、札幌にある老健施設でお世話になっている実母の見舞いと実母が長く住んでいた築50年近くになる実家の庭の手入れを兼ねて半月ほど、実家に住んでいました。
ほぼ毎年の恒例行事になっていますが、世間的には珍しくもない老々介護の一シーンでしょう。

実家は昔の民家そのものですので、建物のアチコチに自然発生的な隙間も生じていて、余り嬉しくない風通しの良さを実感させられました。
反対にご近所さんとのお付き合いでは、心の温まる風通しの良さを味わう事が出来ました。
庭の草むしりをしていると、
「お久しぶりですねえ」
とご近所の方々が気さくにお声をかけて下さいました。

ブロック塀を挟むようにしての会話の中から、お向かいに住んでいらっしゃる方から
「ご存知だったかしら?」
と言って手渡されたのが「新水いぶき」でした。
パックの裏側に記載された製品情報から、札幌生まれの“良品”であることは直ぐに分かりました。「ああ、天然水ですね。」という程度の世間的なお礼の言葉だった事を後で反省する事になりました。

実際に家でゆっくりと老夫婦で“試飲”させてもらって、主人ともども
「ん?チョット違うんじゃない!」
ということになったのです。予想以上の美味しさだったのです。
私たち、世間的には仲が良すぎるんじゃない?と言われることがあるのです。

それは、二人して同じ病名(消化器系)での入院、手術。その後の闘病生活経験者なのです。
10年前に主人が、5年前に私が同じお医者さんに手術をしてもらっています。
主人の入院生活で世話したことが、その数年後に立場が入れかわる体験を持っています。

そんな事から、親しい仲間からは「仲が良いんだから、もう!」とひやかされるのです。
同病相憐れむ……のパターンですね。
ですから、日常的にも食事や食材には気をつける日々です。もっと言えば、人間関係でもストレスを抱えないように気をつけているこの10年で、「からだ」にも「こころ」にも余計な負担をかけないことが、手術後の自分たちに出来る一番の療法というか、養生と夫婦で思っています。
そんな時に出会えた「新水いぶき」でした。

 

さらに今回の帰札で私たちと同じ病気で苦労されている方のお話をお聞きして、私たちの経験が人様のお役になるなら……と思って、正直に体験したことを話させてもらいました。
闘病生活は大変ですが、それでも生命力を高めるような日常生活の工夫は続けたいと改めて思いました。
ご近所さんとの会話からポロリと出た話題に札幌駅直結のデパートで開催されていた絵画展がありました。
母の見舞い帰りに寄る事のできる場所でしたので、その個展会場にも夫婦で行ってきました。

1971年生まれの札幌在住の女流画家さんによる『水とひかり』というテーマでの作品展でした。
同郷で、しかも年齢は離れていても同窓という縁に嬉しさを覚えたのは、私自身の高齢化現象のあらわれなのでしょうね。
作品の美しさは、独特の技法もあってでしょうか?「水面に揺らめき映る季節の色、光に透ける葉や花の色」は、自然界の生命を寿いでいるようでした。
その寿ぎは、札幌生まれの「新水いぶき」にも通じていると思えました。この方の個展の後は、「ユトリロとエコール・ド・パリ絵画展」とのことでした。
この若い画家さんの作品も、「新水いぶき」も、今回の帰札で老夫婦が出会えた宝モノでした。
まさに「水」と芸術の「ひかり」を堪能したご報告をさせてもらいました。
   次回の帰札は、今まで以上に待ち遠しい……です。

【編集】北海道良水(株) 「遠友いぶき・ひと花プロジェクト」

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