北海道良水株式会社

新水IBUKI通信 2019年 葉月 00090

~水と幸せ~
日本食材を製造する静かな気概……
K.M(留萌市在住)

先日、札幌で昼食会を兼ねたあるセミナーがあり、製麺会社の社長さんと隣席になる機会をいただきました。この会では珍しくない初対面同士。 ご挨拶を兼ねての名刺交換となりましたところ、名刺に記されている会社創業年を表す数字に思わず「老舗ですねえ」と驚き気味の声を出してしまいました。
その方は慣れていらっしゃるのでしょう、「北海道では、という地域限定ですけれども」と控えめな解説をして下さいました。

問わず語りのようにして、製麺段階で使用する水についてもお話をして下さり、こればかりは「軟水」でなければ良い麺にならないんですねえ……と家業を継いできている方らしい落ち着いた口調でした。

日本の自然水は圧倒的に「軟水」が多いことは衆知の事実でありますが、百年近く前の創業者の時代であれば、軟水がごく自然の流れだったでしょう。
第一、そんな昔では、「硬水」それ自体が珍しい存在だったかも知れません。

私たちは道産の農作物を原料にした「製粉」を「水」でこねて麺に仕立てるまでの人間の知恵と工夫は、あまり意識していないかも?です。
日常的に
・「美味しいね!」
・「ちょっと硬いかな?」
・「少しのびてしまったねえ」
とか、食べる側は勝手な事を言いつつ、舌鼓をうっているのが普通ではないでしょうか。

しかし、製造されている方々の肉声を聞くことで、そうしたワガママな講釈は、ほどほどにした方が良いかも?……と気づかせてくれるセミナー開始前の歓談タイムでした。
同時に「食品製造業」の方々の商品への熱い思いもその方の“語り口調”から伝わってきたのが印象的でした。

このことを教えてくれた北海道との縁も深い作家さんがおりました。
この作家さんは映画にも通じているようで、映画の魅力の一つに文字を読んでいたのでは気づかない「音の響き」があることを指摘されていました。
言葉を母音と子音、という分析もしながらでした。
なるほど、日常生活でもたしかに
・「怒っている時の口調」
・「優しくお礼を言う時の口調」
では、音の響きが違うのは、だれでも気づきますね。

最初にお伝えした老舗の食品製造会社の社長さんの「音の響き」がまさに自社製品に自信を持たれていることを物語っていました。
自慢しないところにそれが出ていました。
長い製造歴史が何よりも世間の評価を物語っている訳ですから、控え目な口調でも真意は伝わりました

そこへ目に入ってきたスウェ―デンの研究者が英科学誌に発表したという研究結果の話題。
それは、ストレスは「人から人に」伝わることは分かっていたそうですが、「人から犬に」も伝わることが1年間の調査で解明された、というものでした。
飼い主からペットの犬に伝わるストレスは、毛髪に含まれるホルモン(コルチゾール)の変化で分かったそうです。それはストレスを感じると分泌されるホルモンとのことです。
凄いことを研究している方々がいらっしゃるものです。もう10年近く前になるでしょうか?「オキシトシン」という存在が「幸せホルモン」と言われ話題になったことがありました。

製麺の過程でも「軟水」は、日本の伝統食でもある「うどん」や「蕎麦」などの味を良くして、食べる人々に「幸せ」を提供してきたのでしょう。

さらに言えば優れた「天然水」でもある「新水いぶき」が、北海道に限らず、国内の多くの方々に「幸せ」を提供していることも老舗社長のお話と相通じ合うことを感じた次第です。

☆☆☆90号へのお便りに感謝致します!☆☆☆

【編集】北海道良水(株) 「遠友いぶき・ひと花プロジェクト」

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