新水IBUKI通信 2019年 神無月 00092 号
「新水いぶき」という宝水
A.K(札幌市在住)
「宝石」(ほうせき)があれば「宝水」(ほうすい)があっても不思議でないよね……
と数年ぶりに実家のある故郷札幌にやってきた高校同期のK氏の「新水いぶき」への感想でした。
それは9月のある日、北海道大学近くの食事も提供する喫茶店でのオジサン、オバサン達が10人ほどで店を貸し切りにして歓談している時に出た言葉でした。
首都圏に住むK氏が実母の見舞いと札幌在住の姉弟たちとも会った後、せっかくだから何人かの同期達とも会えたら……と親友のI氏に伝えたのが発端でした。
昔から面倒見の良さで定評のあるI氏が、それなら同期が経営している店に集まろうと準備して実現した小さな集まりでした。
集まりの中のお一人が「新水いぶき」を数パック持ち込んでくれて、店主さんが普段はビールを入れるグラスに「新水いぶき」を注いで提供してくれました。
そして店で調理担当の男性も飲みながら一言。
なるほど、「たからいし」(宝石)があるなら「たからみず」(宝水)もあるんだねえ……
そんな「呼び水」もあったためか、集まった面々の中には、半世紀ぶり?とか、同期だったんですか!とか、ほぼ初対面と言ってもいいような関係の人たちもいたのにも関わらず、長時間、話題と笑い声が絶えませんでした。
それは、K氏の昔からもっていた人望と店の雰囲気の良さだったのでしょう。
店を一足先で出なければならなかったK氏、趣味で始めたという俳句をさらさらとメモ用紙に書き、それを披露した後、
「また、札幌に来たら会ってね」
と言って店を去りました。
大手企業に勤務して世界を駆け回り、発展途上国の勤務が一番長かったというK氏、天然水の価値もカラダで熟知しているようでした。
「宝」の続き
(本通信・事務局)
札幌生まれの「新水いぶき」は、大事な地域資源の一つに間違いありません。
それを教えてくれたレポートを目にしました。北海道で地域資源の活用を通じて地域振興をはかっている事実です。それも国際的なレベルでのお話です。
それは北海道にあるシンクタンクの機関誌にあった「日本・北海道の経験を海外に~アルゼンチンの事例」というものでした。
昨年度(2018年)、JICA(独立行政法人 国際協力機構)の研修事業の中に海外の10カ国から地域振興の担当者を北海道に招くものがあった事を担当者の方が報告しているものでした。
北海道を舞台にしていることもあって、レポートの筆者はレポートの末尾を以下のように締めくくっていました(一部ですけれども)。
……筆者は日本での事例の一つとして、夕張市の経済破綻に触れた。その中で行政組織「市」として夕張は破綻したが、日本を代表する地域特産品である夕張メロンはその影響を受けず、さらに関連商品を含めて好調な売り上げを記録していると説明した。
今後も、アルゼンチンでは政治的な影響で危機を迎えることだろう。そのような国だからこそ、地域経済を支える特産品が各地域に生まれることを期待している。……
筆者は現地のアルゼンチンに出向いて、同国が「この20年で3度目のデフォルト(債務不履行)の危機に立たされている」という現実も踏まえて、だからこそ地域の特産品を育てていく地域力の重要性に触れているのです。
札幌生まれの「新水いぶき」も地域の特産品としてその役割を果たせる品質と資格を十分に持っているよね……とそのシンクタンクを知る人の声でした。
(因みに機関誌は『しゃりばり』2019年9月号)
【編集】北海道良水(株) 「遠友いぶき・ひと花プロジェクト」
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