北海道良水株式会社

新水IBUKI通信 2021年 卯月 00110

自然の歴史と大切さ
K.0(千歳市在住)

「新水いぶき」で淹れたコーヒーを友人と飲んでいたところ、友人が「読み終わったから」と言って、新書本をプレゼントしてくれました。 『スマホ脳』という新潮新書、翻訳本でした。

「スマホ」とは縁のない高齢者なので?と思ったのですが、「コロナに襲われている現代社会の大変さを知るうえでも……」と言って友人が渡してくれました。

後日、ザーッと目を通すと引き込まれるものがありました。
著者はアンデシュ・ハンセンというスウェーデン生まれのお医者さん。精神科医として病院勤務しつつ多方面に活躍、前作は世界的ベストセラーに。今回も本国では大変な評判になっているそうです。 世の中は“スマホ中毒”という言葉があるほどに「いいね」というご褒美に依存する人たちが多いのだそうです。
確かに身の回りの若い世代に限らず、スマホを手にしながら歩いている人の姿を見ることは珍しくありませんね。

このお医者さん曰く、「ここ数十年で私たちが裕福になり、GDPが上昇するにつれて」スウェ―デンでは、抗うつ剤を服用する大人が増えている事実、さらにそれが若い世代にも及んでいるという病院現場からのお話なのです。

そして、人間の歴史に言及されていました。
人間は地球上に現れて99.9%の時間を狩猟と採集で暮らしてきていて、私たちの脳は今でも当時の生活様式に最適化されている、との事。

つまり、最新技術を日々の生活に取り入れることで精神的なストレスを抱えていても不思議でないのが、人間という動物のようです。

そんな本の内容をながながと紹介させてもらいましたのには、ワケがありました。友人もそれを伝えたくて、譲ってくれたのでしょう。

「新水いぶき」がどうして美味しいと感じるのか?
それは自然な水という要素が、人間の臓器、脳に根源的な喜びを与えてくれているからなのでしょう。
生物学的には、自然そのものの反応みたいです。

現代社会のストレスを一気に解消するのは、不可能なオハナシでしょうが、人間、いや人類という動物の根源には「天然水」「自然水」というものが存在していたことを思い出すことで、ストレスの軽減になるかも知れませんね。

スマホ中毒と離れた「水」話に思われるかも知れませんが、同書にあった
◇ビル・ゲイツが自分の子どもには14歳になるまでスマホは持たせなかったこと、
◇アップル社の創業者であるスティーブ・ジョブズが、子どもたちがデジタル機器を使う時間を制限していることのお話は、
「それって!?!?!?」では?

社会に溢れ、進化し続ける便利な最新技術も「新型コロナウイルス危機」時代には、冷静にお付き合いする必要があるでしょう。
友人からの新書で私の老化した「脳」でも、喉や内臓を通じて「天然水」から気づくこともあるように思えました。

あたかも「新水いぶき」を知る在京の友人が、昨年冬の札幌での講演で
「我々の先祖である新生人類のホモサピエンスがアフリカ大陸に出て来たのが約20万年前、ウイルスの歴史を1万メートルとすれば、人類の歴史は1メートルにも達していない」と話されていました。

自然、天然のもたらした「水」から学べることが沢山ありそうですね。美味しいだけではないんですね!

【編集】北海道良水(株) 「遠友いぶき・ひと花プロジェクト」

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