新水IBUKI通信 2021年 師走 00118号
「水」と「友人」。
Y.N(留萌市)
「コロナ禍」によって学ぶことが沢山ありましたね、と過去形で言えないのも辛いことです。
でもごく平凡な日常生活が、とっても幸せなものだった事を徹底的に教えられたような気もするのですね。
逃げ出すこともできない地方生活者にとっては、疲れ切ってしまう日々でしたが、そんな時だからでしょうか?
「心」と「体」に元気を送ってくれた友人がいました。
「新水いぶき」が届いたのです。
持つべきは、まさに友ですね。
その友人は、新聞記事のコピーも別途、普通郵便で送ってくれました。
それは、読売新聞が10月18日(月)に報じたものでした。
記事によると今年7月に昭島市内を通るJR青梅線の拝島駅、昭島駅、中神駅、東中神駅の駅前に無料給水スポットが登場したそうです。
市が自慢する「深層地下水」で、「山に降った雨や雪が約30年かけて濾過(ろか)されたもので、ミネラル成分が豊富なのが特徴」とありました。
また、記事には……水を生かした街おこし……を主導している組織(拝島駅前商店会)も紹介されていて、「コロナで苦しむ街を盛り上げる起爆剤になれば」という会のトップさんの言葉もありました。
*半世紀を超える友人ですが、彼のミズミズしさに驚いたのは、彼が関係しているサークルの機関誌に寄稿していたエッセーでした。
そこでは、高校時代の担任だった先生から言われた言葉が紹介されていました。
同級生だったので、当方も良く知っている漢文を教える先生だったのですが、彼はある時、次のように言われたそうです。
「おまえたちは数が多いからこれからずっと呉越同舟の競争だ。
同学年の競争じゃない、上十歳、下十歳と同学年だと思ってやっていけ。」
戦後っ子でもある団塊世代を教える側がもっていた当時の時代認識だったのでしょうか?
学業でも優秀だった友人は、そのような恩師と高校を卒業してからも、お付き合いが続いたようです。
そのエッセーによると、大学生時代にある懸賞論文に応募する際に、その先生を訪ねて添削をしてもらったそうです。
そしてその結果、見事、受賞することにもなった、と言うのですから
“スゴイナア”
の一言に尽きます。正に恩師ですね。
恩師が亡くなるまで数十年間、年賀状の交換が続いたそうですが、幸せな師弟関係とも言えますね。
1年間だけの同級生だった友人ですが、そんな友人だから「新水いぶき」の価値も表面的な美味しさだけに目?(味覚ですね!)を奪われることなく、ホンモノの価値を熟知しているのでしょうね。
そのお裾分けをいただけた当方は幸運なことですが、半世紀前の思い出話というオマケまで付けてくれたのは、何とも有り難い出来事でした。
昔、子供向けのキャラメルに「おまけ」が付いているのがありましたね。
今もあるのかどうか、分かりませんが、子ども心にもそれはワクワクするような愉しみだったことは、鮮明に覚えています。
もらい物の「新水いぶき」から、話がアチコチに飛び散りましたが、お許し下さい。そして、友人のような前向きさを失わずに新年を迎えたいなあ、と思いました。
【編集】北海道良水(株) 「遠友いぶき・ひと花プロジェクト」
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