新水IBUKI通信 2023年 神無月 00140号
「スゴイ方々」と「新水いぶき」。
J.N(留萌市在住)
1937年神奈川県生まれの「養老孟司」さんと1952年東京都生まれの「山極寿一」さんの対談本(毎日文庫)が、出版されたのは、2022年11月と文庫の奥付にありました。
単行本は、2020年4月に毎日新聞社から出されていたことは、文庫の奥付の前頁にありました。お二人の対談が2018年~2019年に京都、箱根、東京で行われたとも記されていました。
そして、対談の収録では……NPO法人「日本に健全な森をつくり直す委員会」(委員長・養老孟司氏)の協力をいただきました。……という解説が文庫の最終頁に記されていました。
この文庫本が目にとまった自宅の本箱、つまり半年以上も前に購入したままだった事に気づいたキッカケは、8月のあるテレビ番組で山極先生がコメンテーターとして社会問題に触れていたことでした。
穏やかな表情で、静かな口調にも関わらず、視聴している側には、モノ凄い迫力を感じさせるものがありました。
こんな個人的な感想というか、記憶を『新水IBUKI通信』さんにお伝えしようと思ったのは、『新水いぶき』を飲みながらの視聴だったからだけではありません。
お二人の対談が、内容の豊かさと、その未来を見通す透明感が、正に『新水いぶき』と見事なまでに重なったからです。
養老さんは、東大名誉教授で、医学博士、解剖学者。1989年には『からだの見方』でサントリー学芸賞を受賞されています。山極さんは、霊長類学者・人類学者であり、京大総長や日本学術会議会長を歴任後、21年から総合地球環境学研究所所長と文庫の表紙カバーにあります。
小磯修二さんという方で、現在は北大客員教授として活躍中と知りました。紙面には、直近の顏写真と経歴が記されていました。
世間的にも「スゴイお二人」ですが、対談内容の豊かさ、透明感、そして読み手に与えるエネルギーは、知的だけでなく、何か物理的にもパワーを与えてくれるものです。
「文庫本まえがき」で養老先生は、
……虫かゴリラか、というふうに対象にこだわるのが現代人だが、自然という目からすれば、それはどうでもいい。自然とどう触れて、それを理解するかという「方法」が問題だからである。……と記されています。
これって、「新水いぶき」を飲むことで気づかせてくれる“自然力”ではないでしょうか?
さらに養老さんは
……その時だけの体験にとどめず、どう一般化するか、それが「方法」なのである。山極さんはその極意をつかんだ人だと思う。ゴリラを見ていれば、ヒトがわかる。それは奇妙なことに思われるが、実際にそうなのである。嘘だと思うなら、やってみてください。そういうしかない。……とも。
「あとがき」では山極さんが
……人間の体も心も感じ取り、自然と共鳴できるようにつくられている。子ども時代にまずそれを学び、その能力の上に人間の世界の成り立ちを読み解く能力を身につけるべきなのだ。……と教えてくれています。
これって、まさに「新水いぶき」を飲みつつ感じ取れる自然からのプレゼントと同じではないでしょうか!
山極先生、「人間どうしのつながりには常に自然が介在してきた。」とも教えてくれています。
「新水いぶき」も正にいろいろと自然のパワーを体に伝えてくれていますね!!!感謝しています。
【編集】北海道良水(株) 「遠友いぶき・ひと花プロジェクト」
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